心の叫びを聴いて応えてあげる

子猫
子猫を保護する




前回のブログ記事で、心の叫びを聴いてあげて理解してあげて、

そして応えてあげないと、潜在意識の書き換えは難しいということを書きました。


今日の記事では、

心の叫びに応えてあげたひとつの例をご紹介します。


これは私の知り合いの話です。

本人には記事にする了解を得ていますので書いてみたいと思います。


その人は20代の頃、近所の広場で子猫を見つけました。

生まれて半年経つかどうかくらいの大きさの猫だったそうです。


その人は前々から猫を飼ってみたいという思いがあったそうです。

目の前に小さくて、そばに近寄ってきて、

立ち去ろうとしても追っかけてくる子猫を見て、

これは飼うしかないと心に決め、家に連れて帰ったそうです。


家族と同居していたその人は、

とりあえずその日は猫のことを親に内緒にし、

自分の部屋にかくまったそうです。


「明日話せばいいや、きっとわかってくれる」

そんなことを思いながら、一晩子猫と一緒に過ごしたそうです。


翌朝、親からこう言われたそうです。

「猫がいるでしょ。今すぐどこかに捨ててきて」


猫が苦手な親御さんだったのでしょう。

自分で面倒を見るから猫を飼いたいといくらお願いしても、

許可をもらうことはできませんでした。



「まだ子猫なのに捨ててこいなんて!鬼か!可哀想すぎる」

そんな言葉を発しながら家を飛び出たそうです。

子猫をつれて、あてもなくクルマを走らせたそうです。



運転しながらいろいろなことを考えたそうです。

子猫を誰かに育ててもらおうか。

もともとはノラ猫だろうし、やはり捨ててくるべきなのか。


一日悩んでいたそうです。

その間も子猫がそばにいるのですから、

たった一日とはいえ情も湧いてきます。



悩みに悩んで、その日の夜遅くまで子猫と一緒にいて、

家から遠く離れた場所に置いてくることを決めたそうです。

ごはんと、ミルクを紙のカップに入れて、

子猫がそれを食べている間にクルマに戻って、

そこから立ち去ったそうです。




今の時代なら子猫の保護に関するたくさんの情報があるので、

こういう時にはどうしたらいいのかを調べることもできたのでしょうが、

今から30年以上前の昭和の終わり頃の話だそうで、

置いてくる(本人は捨ててきたという言葉を使いたくないらしい)ことしか考えつかなかったそうです。




その人はその時の感情を、

悲しいし、悔しいし、怒れるしと

親御さんにも自分にも向けていたそうです。

そんな複雑な感情のなかで、一人暮らしを決めたのだそうです。

この家族と一緒にいたくないという思いが先走ったとも言っています。



よほど悲しくて悔しかったのでしょう。

自分自身の行動も許せなかったのかもしれません。



いずれにしても一人暮らしを始めて、

だんだんと子猫のことも忘れていったそうです。

しばらくして親御さんとも和解をしたそうです。



しかしこの人の中には、

子猫を捨てた自分が許せないという思いが、

心の中にずっと残っていたのです。



この人はその数年後に結婚をしました。

女のお子さんも生まれたのにもかかわらず、

たった2年数ヶ月で離婚することになったそうです。


そしてさらにその数年後、

二度目の結婚をし、

同じく今度は男の子二人の親になったにかかわらず、

二度目の離婚をしたそうです。



一度目も二度目も、どちらのお子さんとも離ればなれになりました。


その人がこんなことを言っていました。

「私は子育てというものをしたことがない。だから子どもの成長がどういうものかわからない」

「そんな私はダメな人生なのでしょうか?」

そんな風に自分を責めるように考えていたのです。


私はそれを聞いた時、

「毎日一緒にいる子育ては確かに経験していないかもしれないけど、

子どもと会う面会日にあなたができる精一杯の子育てをしてあげたらどうですか?」

そう伝えました。



「二度目の結婚の時の子とは会う機会があるけど、最初の時の子どもとは未だに会っていないんだよね。それが辛い」


そうおっしゃったので私は、

「最初の時の子と会ってみればいいじゃないですか?」と言ったのですが、


「ずっと会っていないし、小さい頃に離ればなれになってしまったし、会うのが怖い」

「離婚したことが結果的にその子を手放すことになってしまった。そんな自分を許してもらえるだろうか」

「そう考えると怖いんだ」


その人は特に最初の子どもに対して、手放したという罪悪感をずっと心に持ち続けていたのです。



これが心の叫びです。

この叫びをあなた自身がわかってあげるかそうでないかで、

潜在意識の書き換えに大きく影響するのです。



子猫の話に戻します。


子猫の事と子供の事を同列には語れませんが、

子猫を置いてきてしまった事が心の奥にずっと残っていたこの人の、

罪悪感という形で子どもの事も捉えてしまう事には理解ができます。


どちらも中途半端に終わってしまったこの人の心の叫びなのです。


この人は今、全員の子どもと会うことができているそうです。

最初の子どもとも、会って話をすることができているそうです。


罪悪感を勇気に変えて、27年振りに会うことができて、

今も定期的に会っているそうです。



この人は最初の子どもに会う事に勇気が持てませんでした。


私はそのことについても、

「親として、あなたから会う話を切り出した方がいいですよ」

「その勇気を出すことが、行動することが、あなたの罪悪感を乗り越えるために必要なことですよ」

勇気を出し行動することができて、本当によかったと思います。




残念ながら子どもとは離ればなれになってしまいましたが、

今、三人の子どもと会っているときは、

親として精一杯の思いを伝え、

親として恥ずかしくない生き方を見せていると言っておられました。


この人は今、猫二匹と一緒に暮らしているそうです。

どちらも保護猫です。


一匹目の猫は保護されていた猫を譲り受け、

二匹目の猫は駐車場で寂しそうにうずくまっていた子猫を保護してきたそうです。



あの時の広場の子猫と同じです。

躊躇することなく家に連れて帰ったそうです。


連れて帰ってきた時は汚くて風邪も引いていた子猫は、

今は見違えるように綺麗になって、

すくすくと育っているそうです。







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